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エリザベス洋装店のブログ

All Ⅰ’ve Got To Do by The BEATLES

曲Lennon/McCartney,録音1963年9月11日、2分01秒、歌ジョン&ポール。もう最初の6秒でノックアウト。ジョンの歌唱力はほとんど奇跡といってもいいくらいすごい。恋する切ない気持ちを、諦観と倦怠が入り混じった大人の声で歌いあげる。ジョンはこの時22歳。願わくば、もっと早くデビューさせたかった。スモーキーロビンソンの影響を受けた曲だといわれています。スモーキーは、スモーキーザポエット(詩人スモーキー)といわれるほど魅力的なメロディにぴったりの歌詞をつけるのを得意とした人。たとえばスモーキーが作った(ザ、トラックス、オブ、マイ、ティアーズ)の歌詞には、随所にライム(rhyme)がちりばめられている。<ライム>というのは<韻を踏む>ことですが、そこでもface/place/traceという単語を使って見事な歌詞を使っている。All Ⅰ gotta do is whisper in your ear (僕にはただ君の耳元でささやくだけ)、The words you long to hear(君の待ちわびている言葉をね)の部分では、earとhearがライムしています。ジョンはまた、アメリカというマーケットを意識して歌詞を書いたとも語っています。米国の若者たちというか、彼らの生活様式をイメージして歌詞を書いたようです。出だしにWhenever Ⅰ want you around/All Ⅰ gotta do is call on the phone(君に会いたくなったら、電話するだけ)という歌詞がありますが、当時の英国の若者たちは電話をそんなに気軽に使っていません。電話はまだ広く英国社会に浸透していなかった。英国の若者たちは、アメリカのまぶしいほどのきらびやかな生活にあこがれていた。ジョンをはじめ、ビートルズのメンバーも例外ではありませんでした、これは、そんな時代の曲です。 

Ask Me Why by THE BEATLES

曲McCartney/Lennon,録音1962年11月26日、2分24秒、歌ジョンレノン、これはジョンがほとんど書いた。ヴォーカル面からみると、このころのジョンは、表現力の点においてポールを大きく引き離していますね。見事な歌いっぷりです。Ⅰ can’t believe it’s happened to me(こんなことが自分の身に起こるなんて信じられない)とか、My hapiness still makes me cry(幸せすぎて泣けてくる)などという歌詞は愛に飢えていたジョンの内面を見るかのようです。それにしても、ジョンの詞や枯れた声、いいですね。憂いを含んだかすれ声がたまらなく魅力的。若い娘だったら、きっとジョンの追っかけをやっていたと思う。だって、<アイ、アイアイアイ>だよ(笑い)。失禁寸前。いや失神寸前。こんな風に耳元でささやかれて、三角関数や、微分積分の問題を解いていられるとしたら、若い娘の風上にも置けない。これがジョンのボーカルなんです。ここから三枚目のアルバム<ア、ハードデイズナイト>にかけて、ジョンのヴォーカルは更なる進化を遂げる。弱冠22歳の若造とは思えない色っぽさ、ワイルドさ、したたかさがあります。62年のライブで、よく演奏していた曲。ジョンのお気に入りの曲でした。英国では(プリーズプリーズミー)のB面として発売されています。(63年1月11日発売)。ジョンのヴォーカルに魅了されますが、ジョージのシンプルなギターと、リンゴの軽快なリムショット(打面の皮を止めている輪状になった縁の部分をたたく打法)も、いい隠し味になっています。そこへも耳を傾けてほしい。