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エリザベス洋装店のブログ

現代の神秘主義とケルト文様 2.

二人一組で画用紙を間において向き合い、クレヨンや色鉛筆で心静かに自分の内面を<たどる>ようにして文様を描く。向き合う二人は合わせ鏡の関係となり、お互いの心地よい呼吸を感じながら、結び目や組紐文様の<軌道を描いて>行く。二人はお互いの心を旅するようにたどり描く。二つの曲線はやがて森の道や遊泳する水の中でのようにあるところで出会い、心を交わし、離れたかと思うと、また昇華しながら絡み合っていく。ゆるくつながり、安らいだ<結び目の関係>をつくっていく。ケルトや東洋の神秘思想に影響を受けたシュタイナーは描くことと、作ることは、<呼吸すること>であり、携帯や色は神秘的な<現象>なのだと考えた。<編む><結ぶ><交差する>という関係は<私とあなた>から、<私たちと世界>の関係へ広がり、<人と自然><人と聖なるもの>という、輝くものとの結ばれを夢見る喜びへと向かうと信じたのである。ケルトの修道士もそうだった。彼らは文様を描くプロセスを重視した。完成をもくろむのではなく、過程を心地よくたどること。やがてそこには<ゆるさとかたさ>の間をゆく、程よい張り、確かな生命の感触が現れるだろう。それが真の<芸><術>と言える。この点でシュタイナーの目指した形態(フィルメン)とケルトの<結び目><組紐>は共鳴し、時空を超えてつながっている。