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エリザベス洋装店のブログ

鬼桃太郎 1、by尾崎紅葉

桃太郎により多数の仲間が殺され、宝物を奪われてしまった鬼が島では、深く恨みを抱いた王鬼が、桃太郎を打ち取ったものを新しい王とする、とのお触れを指していた。、血気に逸る若鬼ども、ひこひこと額の角をうごめかし、我功名せむ>と思わないものはなかったが、桃太郎一派の手並みを知っている以上、なかなかそれを実行に移せる気骨ある鬼は現れなかった。その頃、桃太郎に襲撃された時、城門の衛司だったのに食い止めきれず、その咎で官職を触かれ、やむなく山奥で漁鬼となっていた鬼夫婦が、なんとぞ名誉挽回のチャンスをわれらに与えたまえと願をかけたところその甲斐あって、妻鬼は阿修羅河にドンブラこと流れてきた大きな苦い桃をひろう。そのももからは、鬼夫婦さえ震え上がるほど恐ろしい青鬼が出現し、鬼夫婦は苦桃太郎と名付ける。