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エリザベス洋装店のブログ

ウイチタラインマンbyグレンキャンベル(1968)

果てまで続くアメリカのハイウェイが熱で、陽炎のように溶けだし、時折吹き抜けるそよ風さえも実感させ、リアルな幻想の中に泳ぎで祟った3分間のドーナッツ版でそんな体験ができるレコードだ。ジムウエッブが、故郷のオクラホマ南部の道で作業をする電話線工事夫を見て、その孤独に思いをはせて作った曲。やばいとしか言いようのない幻想的なストリングスには電話信号を思わせる音まで入っている。詞は危険と裏腹な男のガテン仕事の姿に、遠く合うことができない女性の思いが重ねられ、まさに男のロマン。テンポはbpm=86とバラードだが、キャロルケイ(有名な女性セッションベーシスト)以下のれっきんクルー(伝説のセッションミュージシャン集団、グレンキャンベルもそのうちの一人)がしっかりとグルーブをたたき出しており、ロック少年もだらけない。影を含んでなお、おおらかなグレンのヴォーカルがうますぎる。高校1年生だった僕も眠れない暑い夜、遠くから聞こえるニッポン放送の深夜番組<オールナイトニッポン>で、買う汁図、ママすあんどっぱっパス、フィフスディメンション、ナンシーシナトラのポップスの中でもジムウエッブの描いたこの局に非常に心地よいアメリカのハゼの波動感じていた。聞くたびに色は薄れていない。まるで当時に連れ戻されるようなタイムマシーンのような感じだ。