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レザーリペア-LEATHER REPAIR-のブログ

ヒール巻き替えへの技。 その2



本日は ヒール巻き替えその2 です。


前回はこちらまでお届けしましたね。

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ヒール本体から古い巻き革を剥がした状態です。

 

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新しい革を巻くために、古い接着剤やゴミを紙やすりで落とします。

 

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新しい革を用意します。
今回はなかなか近い素材がご用意できました。

 

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巻き革にボンドを塗っていきます。
このときに手早く均一に塗らないと、出来上がったヒールがボコボコになってしまって美しくありません。
ボンドの塗り方ひとつでも、細心の注意が必要です。

 

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隙間が出来ないように、皺が寄らないように丁寧に貼っていきます。
素材・形によってはあらかじめ型に合わせて裁断しておきます。

 

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少し大きめに「荒断ち」しておきます。

 

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5ミリほど大きめに「決め断ち」します。
この際、カーブの部分には切れ込みを入れると後々に剥がれにくいです。

 

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はい、きれいに貼れました。

 

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靴の本体とマクリにボンドを塗り、15~30分ほど乾燥させます。

 

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ずれないように慎重に位置を決めます。 

 

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念のために千枚通しで穴の位置を確認します。

 

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位置がOKなら、隙間が出来ないように元通りピッタリと貼っていきます。

 

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ネジと釘で、頑丈に固定します。

 

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元通りに中敷きを貼ってあげます。

 

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はみ出したボンドをきれいに掃除します。 

 

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 はい、これで巻き革の交換が完了です。
 この後は新しいヒールのゴム(トップリフト)をつけてあげます。

 



この後は完成写真をまとめてご覧戴きましょう!
 

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いかがでしょうか?
ハーフラバーソールもとってもルブタンらしく、美しく仕上がりましたよ~!

一見すると簡単に見えるかもしれない修理ですが、本当に多くの時間と手をかけています。