トーストにすると外側サクサク、内側しっとりの食パンはその厚さも様々ですが、地域によって差があるのはご存知ですか?
関東ではどちらかというと薄い食パンが好まれ、6枚切りや8枚切りがよく売れています。
一方、関西では薄い食パンはあまり好まれず、厚めの4枚
切りや5枚切りが人気で、8枚切りはほとんど目にすることはないそうです。
フランスパンの一番おいしいタイミングは「冷めたて」。
焼きたて熱々の状態から常温まで冷めたときが、味も香りも食感もベストなんですって!
パンを主食にしている国々には、「これを食べなきゃ始まらない」という“朝ごパン”の定番が数多くあります。
- スウェーデン
- ライ麦が主体のパンに、ハムやレバーのパテ、チーズ、野菜などの冷たい具材をのせるのが一般的。
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さいとうあずみ
- インドネシア・バリ
- トーストにコンデンスミルク、バナナ、チョコレートなどを合せたオープンサンド
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- イタリア
- 濃いコーヒーと一緒に粉糖をかけたブリオッシュやチョコレート入りの甘いパンをつまむ。
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- スペイン
- バゲットににんにくと完熟トマトをこすりつけた“パン・コン・トマテ”。お酒のおつまみにも。
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- デンマーク
- 代表的な食事パン“スモービアキス”を上下2つにカットし、レバーペーストを塗る。
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どこの国でも一日の始まりにふさわしく、栄養満点でエネルギー源になるだけでなく、手軽に食べられる工夫がなされていますね。みなさんも参考にしてみてはいかがですか。
パンを上手に切るコツは?
力任せに切らず、軽いタッチで引き切りします。包丁は刃が波形になっている専用のパン切り包丁を使うことをおすすめします。
- 山型食パン
- 横にたおして切ると山がつぶれにくく、厚さも比較的そろえやすいですよ。
イラスト:さいとうあずみ
- バゲット
- クープ(切り込み)を切るようにすると硬いクラスト(皮)も割れにくいようです。
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- クロワッサン・デニッシュなど
- 力を入れ過ぎずにゆっくり、大きく動かしてください。
イラスト:さいとうあずみ
パンが主食のヨーロッパにはパンが登場することわざや格言がたくさんあります。
( )の中にはどんな言葉が入るでしょうか?あなたもチャレンジしてみてくださいね!
答えは問題の下に隠してあります。
- 「パンの( a )でもないよりはまし」
- ※枯れ木も山のにぎわい。つまらないものでもないよりはいいという意味。
- 「鳥の( b )よりパン」
- ※イギリス。花より団子。風流より実利を、外観よりも内容を選ぶことのたとえ。
- 「よそのパンは( c )」
- ※ドイツ。隣に芝生は青い。他人のものは何でもよく見えるということ。
- 「パンと葡萄酒で人は( d )」
- ※ポルトガル。腹が減っては戦ができぬ。空腹ではよい仕事ができない。何事にも準備が必要という意味。
出典=「知識ゼロからの パン入門」(幻冬舎/監修:日本パンコーディネーター協会)