柄から汗による色移り(色にじみ)の染み抜き事例
柄から汗による色移り(色にじみ)の染み抜き事例
今日は問い合わせでも話題に上がった
色移り(色にじみ)の染み抜き事例です。
汗をかいて、紺色の柄から色がにじみでたもの
このタイプのシミはヨーロッパ製の生地に多くあります。
イタリアやフランスといったオシャレな国は、「ファッション」というものを重視してつくられるため
染色堅牢度(染料の定着力)よりも、発色性(美しさ)が重要になってきます。
このファッション性が高い生地ほど、高価なものになります。
このへんは日本とヨーロッパの文化の違いが出てくるところです
ジャパンでは、高価なものは「色が出ない」「長持ちする」「丈夫だ」といった風に
考えられます。
なので、このように高い生地から色がにじむなんてことが
「トラブル品」として扱われてしまいます。
イタリアなどでは、「ファッション」でも、
ジャパンでは「欠陥品」ってことになるのです。
ちなみにこの色にじみは、ドライクリーニングでは落ちません。
それは汗でにじみ出たものは、水溶性の処理をしてあげないと落ちないからです。
ドライクリーニングをすると、熱が加わりかえって落ちにくくなります。
このタイプの染み抜きはおそらく300点以上は処理していますので
自信を持ってお預かりさせていただきました!
色にじみの染み抜きもお任せください。
- by 13062S
- 2010-04-25 10:45
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